トップページ > 季節の花たち > シオガマギク | 更新日:2020年11月02日 |
【科名】ハマウツボ科(旧ゴマノハグサ科) 【別名】-- 【撮影】2017年09月下旬 箱根町・金時山 山地の草地に生え、高さは脛〜膝ぐらい。 茎は普通は直立するようですが、斜上したり、このように垂れ下がることもあるようです。 量感のある姿から枝分かれしているように見えますが、多数の茎が叢生していて、枝分かれしているわけではありませんでした。 自分でも光合成しながらイネ科の植物に寄生する半寄生とのこと。 紅紫色の花はよく目立ち、ちょっと不思議な形です。園芸品種っぽい雰囲気もあります。 塩竈とは海水を煮詰めて塩を作る竈(かまど)のこと。歌舞伎の演目のひとつに「浜で美しいのは塩竈」の言葉があるそうで、本種の葉の美しさから「葉まで(浜で)美しい」と洒落て「しおがま」の名が付いたとのこと。本当かな?「菊」は何でしょうね。 |
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花は茎の上部に横向きにつきます(上から撮影)。 上から見ると「巴(ともえ)」の形に見えるので、トモエシオガマ(巴塩竈)のようにも見えますが・・・ |
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葉腋にも花をつけていたので、シオガマギクのようです。 (トモエシオガマは茎上部にだけ詰まって花がつく。) |
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花冠は紅紫色で長さ2cmぐらい。 2唇に分かれた唇形ですが、下唇は下側ではなく、上唇の横に垂直方向に広がってつくので変な感じです。 下唇は浅く3裂し、中央裂片は小さい。 上唇はくちばし状に(猛禽類の爪状に)尖ります。見にくいですが、写真では雌しべの柱頭(白い点)が出ています。 |
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下部の葉は対生。狭卵形で形がそろった重鋸歯(鋸歯縁に、さらに切れ込みがある)。 これが「葉まで美しい」のゆえんらしい。 |
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上部の葉は互生。 |
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