■クサボケ(草木瓜)

トップページ > 季節の花たち > クサボケ 更新日:2017年05月09日

クサボケ(全体) 【科名】バラ科 【別名】シドミ、ジナシ(地梨子)
【撮影】2017年05月上旬 湯河原町・幕山。

山地や丘陵の明るい草原などに生え、高さは脛〜腰ぐらい。地を這うか、斜上します。
ボケは中国原産ですが、クサボケは日本原産です。
ボケより小形で草っぽいのでこの名、のようです。
クサボケ(枝) 葉腋に朱赤色の花が2〜5個つきます。
クサボケ(葉) 葉は互生とのことですが、密になっていて輪生状に見えます。
倒卵形〜広倒卵形で先端は丸くなります(鈍頭〜円頭)。
ボケは長楕円形で先端が尖るので、葉を見れば区別できます。
トゲ 花 花は両性花と雄花が混生します。両性花は雌しべが5個、子房が発達しているので萼筒が長く、すーっと細くなる。
雄花は雌しべがなく、萼筒は急に細くなる。

:萼筒が急に細くなるのでたぶん雄花。枝にはトゲがあり、刺さると痛い。
:花は直径3cmぐらい。花弁は基部が細くなって卓球のラケットみたい。雄花。

全体 【撮影】2005年04月中旬 松田町・最明寺史跡公園

公園の上部、寄(やどりき)に向かうコース脇で鮮やかに咲いていました。
観賞用の庭木に用いられるボケ(木瓜)とそっくりですね。でもクサボケは低く、1m以内。確かに、木というよりは草のように見えなくもない。

【MWの関連ページ】最明寺史跡公園
両性花 両性花(拡大) :両性花。

:左の拡大。雌しべ5個。

全体 【撮影】2001年05月上旬 箱根町・矢倉沢峠近く

明神ヶ岳から下る途中、ところどころで見かけました。日当りの良い場所を好むようです。
ハイキングが楽しくなる、春の花のひとつです。

【MWの関連ページ】明神ヶ岳

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