■ハマボウフウ(浜防風)

トップページ > 季節の花たち > ハマボウフウ 更新日:2013年09月13日

全体 【科名】セリ科 【別名】--
【撮影】2006年05月中旬 藤沢市・辻堂海岸

海岸の砂地に生えます。高さは10cm前後でした。花は上から見ると花火のようにも見えます。
中国で漢方に使われる「防風」に似ていて、浜に生えるのでこの名、とのこと。ここで「防風」は「風邪を防ぐ」の意で、ハマボウフウも同様に根に薬効があるそうです。
葉は3枚の小葉を単位として付き(2回3出羽状複葉)、地表に広がります。触ると硬く、縁はギザギザ(鋸歯)です。
とても小さな花が集まっています(複散形花序)。スカスカしたカリフラワーのような感じ。花の茎(花茎と花柄)には白い毛が密生し、白っぽく見えます。
花の集まり(複散形花序)小房(小散形花序)花
上左:花序は複散形。 上中央:散形に出した柄の先端に小散形花序。 上右:花。
【参考】辻堂海岸のハマボウフウは以下の立札と共にロープで保護されています。
「ハマボウフウ(セリ科) このハマボウフウは砂草に親しむ市民の皆さんが種から育成して砂浜に移植されたものです。大切にしましょう。 湘南なぎさ事務所」
近年、生育地が各地で減少しているようです。食用・薬用に乱掘されたのか、海岸侵食などの環境の変化か?残念です。

果実の集合 アゲハのレストラン 【撮影】2006年06月中旬 藤沢市・辻堂海岸

:のちに花は小房(小散形花序)でまとまって球状になります。ちょっと硬い。変なの!

:キアゲハ(?)の幼虫たちのレストランになっています。パセリと同じセリ科だから?つつくとオレンジ色の肉角を出して・・・臭い!

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